橙(ダイダイ、だいだい)和精油

原料名橙(だいだい、ダイダイ)、ビターオレンジ
生産地新富町・北郷町
生産時期12月~1月頃
生産量数kg
供給単位250(ml)
部位果皮
方法蒸留法
学名Citrus aurantium


成分
だいだいの精油成分
だいだい(橙)という植物は、

花からネロリ
葉からプチグレイン
果皮からビターオレンジ

が取れるアロマでは万能の植物です。

オレンジというと、スイートオレンジが有名ですが
ビターオレンジは、みかんの甘さに渋みがあります。よく大人な香りと言われます。

「だいだい色」の「だいだい」でもあります。

 また橙(だいだい)の果実は、実をつけると二、三年の間は実が落ちない特徴があります。その性質は’代々’とよばれ、子孫繁栄の縁起物として信仰されています。そのため、正月の鏡餅の飾りなどに使用されています。

香気成分

95パーセントがリモネンです。
あとはαピネンやリナロール、酢酸リナリル、酢酸ゲラニルなどが含まれています。
柑橘の中ではリモネンが一番多く含まれるエッセンシャルオイルの一つです。

効能

リモネンが主成分であるため、

・マッサージに使うとダイエット効果(グレープフルーツが有名ですが、ビターオレンジのほうが効果があると思います。)

・胃腸のトラブルの改善

・育毛効果

香りは緊張や不安を解消してくれるので、お風呂やマッサージに使うといいと思います。価格も安価で手にしやすいと思います。
抽出法では、圧搾法と水蒸気蒸留法があり、圧搾法は光毒性に注意が必要です。また産地など(農薬等)も注意が必要です。
リモネンの割合が非常に高く、ダイエット効果や育毛などの効果が期待できます。

リモネンミルセンα-ピネン
96.060%1.980%0.480%

宮崎での橙の栽培

だいだいは、全国で栽培されていますが宮崎県では日南市北郷町にて栽培されています。2010年は3.6tの収穫量でしたが、2019年には60tに大幅に増加する見込みです。これは九州では福岡の140tに次ぐ規模になります。(3番目は長崎19t)
現在、地元農家で作るだいだい研究会や行政、地元NPO法人によって様々な商品開発・販売が行われています。

プチグレイン

橙の葉や小枝から抽出できるプチグレインは、葉をつむ時に香る青さとネロリのような甘さ(を併せ持つ香りです。オレンジスイート・ビターやグレープフルーツその他ほとんどの柑橘の精油と合う香りです。

ちなみに、橙の果実からはビターオレンジ、葉や小枝からはプチグレイン、花からはネロリの精油が取れます。

効能

一日の終わりに香ると、心と身体を休憩モードにしてくれます。
●沈静、抗うつ、抗不安、自律神経の調整、精神安定、神経強壮、血圧降下、皮膚組織活性化、癒傷

主な成分と特徴

【エステル類】
酢酸リナリル 40-55%★
酢酸ゲラニル 5%
アンスラニル酸ジメチル 1%☆

【モノテルペンアルコール類】
リナロール20-30%★
αテルピネオール 2-10%★

【モノテルペン炭化水素】
βミルセン 5%
リモネン 5%
βオシメン 5%
βピネン 5%

【セキステルペン炭化水素】
βカリオフィレン 5%

★鎮静、鎮痛、抗痙攣作用があり肉体的なリラクゼーションに最適な成分

☆副交感神経の強壮と抗不安作用

プチグレイン
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